3月末に日本テレビ系で終了した人気番組「それって!?実際どうなの課」が、わずか2か月後にTBS系で復活したことに業界が騒然となっています。新番組「巷のウワサ大検証! それって実際どうなの会」は、ナレーション、MC、出演者、企画内容までもが前番組とそっくりなため、単なる"パクリ"なのではないかと疑われています。
番組の中身が"まるっきり同じ"!?
番組冒頭のナレーションから、視聴者の間で"それって!?実際どうなの課"を思い出す声が上がりました。
- 「もうすぐ夏到来! 皆さんの体、たるんでいませんか? 薄着になる夏に向けて、巷に広がるダイエット法がどれだけ本当なのかを検証……」
と、聞き覚えのあるナレーションが流れたのです。
そして、スタジオに映し出されたのは、前番組の"会長"こと生瀬勝久とレギュラー出演者の大島美幸(森三中)の姿。
- 「さ、始まりました。"巷のウワサ大検証! それって実際どうなの会"……"会長"の生瀬です」
と、まるで前番組の続編かのような出演者の言葉に、視聴者から「びっくりした」「復活を喜ぶ声が多い」などの反応が上がりました。
TBSが"パクリ疑惑"に対して沈黙を守る
この"パクリ疑惑"に対し、TBS側は沈黙を守っています。
- 一方の日本テレビ側は「事前に『どうなの課』がTBSで復活すると報じたネットニュースもありましたが、この日、TBSの番組PRを見た日テレ幹部が『なんだこれ!?』と騒ぎになったそうです」
と、当惑の様子をうかがわせています。
実際、前番組「それって!?実際どうなの課」は系列局の中京テレビ制作でしたが、日本テレビがネット番組として全国放送していました。
- つまり、制作権はTBSには無いはずなのに、あれほど内容が酷似した番組を放送したことになり、日本テレビ側が反発するのは無理からぬことでしょう。
制作会社の"売り渡し"が背景に?
一体、なぜこのようなパクリ番組が生まれたのでしょうか。
- デイリー新潮は3月16日の報道で、中京テレビが全国放送のレギュラー番組を「ヒューマングルメンタリー オモウマい店」の1本に絞るため、「それって!?実際どうなの課」を終了させたと伝えています。
つまり、制作会社側から番組の制作権や知的所有権などを売り渡した可能性が考えられます。
もし本当にそうだとすれば、日本テレビ側に何の連絡もなく番組が"移籍"したことになり、制作会社の対応には大いに問題があったことになります。
- 一方で、TBS側も事前に制作会社と交渉していたはずですから、日本テレビ側への配慮が足りなかったのかもしれません。
視聴者の"歓迎ムード"と制作会社の思惑
一方で、視聴者からは「復活してくれたのは嬉しい」という歓迎ムードが広がっています。
- 人気番組だっただけに、別の局で復活を望む声も多かったのでしょう。
制作会社サイドとしても、そうした視聴者の期待に応えつつ、より有利な条件で制作権を売り渡せたのかもしれません。
ただ、パクリ番組が放送されたことで、日本テレビ側が反発を強めれば、将来的に制作会社に責任が問われる可能性もあります。
- 視聴者の期待に応えつつ、制作会社と放送局の利害関係をうまく調整することが、この問題の行方を左右するかもしれません。
パクリ問題の深層に制作会社と放送局の駆け引きが
以上のように、この"パクリ番組"問題の背景には、制作会社と放送局の複雑な利害関係があるようです。
- 制作会社サイドが、人気番組の制作権を有利に売り渡そうとした一方、TBS側は視聴者の期待に応えるため、あえて酷似した番組を放送した可能性があります。
その結果、日本テレビ側が反発を強めているというわけです。
今後、この問題がさらに発展すれば、テレビ業界における番組の知的所有権をめぐる係争に発展する恐れもあります。
- 視聴者目線からすれば、人気番組の"移籍"を歓迎する一方、制作会社と放送局の思惑が過ぎれば、かえって不信感を抱かれかねません。
関係者には、視聴者の期待に添いつつ、公正な解決を目指すことが求められそうです。